騎兵の書・ホッカイドウ競馬編
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第1回 場産地の競馬
今年から「北海道地方競馬」から「ホッカイドウ競馬」に名前が変わり誕生50周年の節目を迎える道営だが、このままでいいのだろうか?ブリーダーズゴールドカップは地元勢の優勝は無く、交流競争のほとんどを中央かその他の地方競馬所属馬に持っていかれる。こんな状況で馬産地の競馬と胸を張れるはずは無い。8頭立てのうち5頭が道営所属馬でレース結果が上位3位まで中央に持っていかれる…中央で4着だったら地元に胸を張って帰れるだろうが全国的にこれがどんなに恥ずかし事か関係者は認識すべきである。しかし、この状況も何年かで打破できると考える。その理由は経営陣の思いきった開催日程の変更にある。来シーズンから伝統の旭川競馬場での開催を取り止め、札幌と門別を主戦場として開催する事を決めたからだ。収入が増えれば賞金総額も増える。これにより少しでも良い馬が道営に所属することが増えるはずだからである。賞金額を増やす事により主力の転厩も防げるはずである。道営記念の勝ち馬が、そして北海道3歳優駿の勝ち馬が天皇賞やクラシックに殴り込みをかける日を夢見て今回は終わろうと思う。(開催については未確認です。)
原稿 ハロカスタム
第2回 カリブソング
ホッカイドウ競馬なのになぜカリブソング?そう思われた方が多いでしょう。なぜ、カリブソングかというと”私の見た初めてのブリーダーズゴールドカップ馬”だからです。今でこそ地方と中央の垣根が取り払われ各地方競馬にて交流戦が数多く組まれていますが、交流元年(H7年)以前では、帝王賞・東京大賞典そしてブリーダーズGCぐらいしか中央と地方の一線級の対決を見る機会はありませんでした。その数少ないレースもブックかギャロップで確認することぐらいしかできず、実際の映像を見る事は皆無に等しい状態でした(競馬中継見てなかったし^^;)。 話を戻しましてカリブソングですがブリーダーズGCに勝つまでの私の印象は「スピードの無いただの老いぼれ」でした。実際に6歳に目黒記念(GU)を勝っていらい勝ち星も無く9歳までずるずる現役を続行していた感じでした。そんな彼ですが道悪には滅法強かった記憶があります。AJC(GU)や愛知杯(GV)など馬場があれたら連帯しそして、人気になった良馬場で期待を裏切る…この繰り返しでした。そんな彼がブリーダーズGCに参戦すると聞いたときはとてもうれしくなりました。もちろん馬券も”ササノコバン”から流しました(笑)。そんなこんなで彼はまたもや私の期待を裏切ってくれました。こんな事があったのですがなぜか私は彼の事が好きになり、次走では馬券を買おうと思っていました。しかし、彼がターフに立つことは二度と無く、調教中の事故、老兵にはあまりにもさびしすぎる死に方で彼は旅立っていった。私にとってH6年のブリーダーズGCは道営馬初連帯、そしてカリブソングの勝ったレースとして忘れられないレースの1つなった。
カリブソング号 父マルゼンスキー 母エスプリディア 母の父ナディア
中央 41戦10勝 2着10回 3着8回 地方 3戦1勝 主な勝鞍 目黒記念(GU)フェブラリーH(GV)金杯 東(GV) 天皇賞秋(GT) 2着
原稿 ハロカスタム
第3回 天皇賞(秋)
95年7月札幌競馬場、天候も良く学校の友人と札幌記念の観戦に来ていました。友人A「トロットサンダーってどう思う?」ハロカスタム「マイルまででしょ!ここは長いよ、小回りだし。」といったいつもと同じのうんちくをたれながらパドックを見ていると一頭の見た事がある馬が私の前を通りました。ハロカスタム「8番の馬、道営で走ってなかった?」友人A「スガノオージ?どこにでもいそうな名前だからね〜」ハロカスタム「そりゃそうか」。当時、道営競馬などほとんどいった事の無かった私たにはもちろんスガノオージが道営出身の馬だとは解る訳もなく、トロットサンダーからいった友人Aは沈没し、スーパープレイからいった私は勝ち馬スーパープレイとスガノオージの1・3着といった成績で今回のお祭りを終える事になった。
時はすぎ秋のGTトライアル戦が始まり、中央場所の始まりである京王杯AHで4歳馬ジェニュインと古豪ドージマムテキ(父チュディナムキング 笑)で馬券をとり幸先いいスタートを切る事ができた。その後、毎週マイナス収支が続き学生だった私にはきつい毎日が続いたりしていたが、そんな中、昨年も馬券を取らせてもらった”毎日王冠”の週となりました。出馬表を見てみると、札幌で見かけた顔がたくさんいるではないですか。前走で馬券を取らせてもらったジェニュイン・ドージマムテキ、そして春にいいだけ稼がせてもらったサクラチトセオーなどそうそうたるメンバーの皆さんを切ってスガノオージ・トロットサンダーの1点勝負!!しかも、当時では冒険の500円勝負!!!(時間が無くB館で済ませただけ^^;)だって、スガノオージ富さんに乗り換わりだったしトロットサンダーだってね〜東京コースだったら買うしかないでしょ。ぐらいの当たる自信はあった。結果はもちろんだめ^^;稼がしてもらった恩を仇で返したのがいけなかったのかドージマムテキの末脚爆発して3着トロットサンダーと偏差の2着・・・・そして隣には当たって騒いでるオヤジ・・・・・この時は”オヤジ狩
り”といった危険な思想が私の中に芽生えかけました(やってないですよ^^;)。
そんなこんなでトライアルを制覇した、われらがドージマもといスガノオージですが、もちろん次走に選んだのは天皇賞東京2000m。昨年は同じサクラトウコウ産駆のネーハイシーザーが逃げ切ったレース。馬券はもちろんとってるわけもなく、毎年これでもかってぐらいやられているレースである。しかし、今年はちょっと違った。なんていったってスガノオージがいるんだから。今年こそは当ててやる!!「休み明けのブライアンだぁ〜。んなの来るわけない!ジェニュイン、若葉Sであんな負けかたしたくせに皐月・ダービーまできやがって(謎)。チトセオーは素直にマイルCSいっとけ〜!!」てなぐあいで人気馬はすべてきってポジーとステチャンとスガノオージのBOX各500円!!初回から勝負に出ました。結果は・・・・聞かないでください(笑)
まだまだ現役のスガノオージ。今は好位からの競馬がほとんどだけど、もう一度あの逃げ足を見せて欲しいと願うハロカスタムです。
原稿ハロカスタム