馬の種類

 馬と聞いて皆さんは真っ先に"サラブレットを思い浮かべるはずです。もちろんそれは間違いではありません。現在日本では馬の種類を大まかに軽種・重種・中間種・在来種の4種類に分けています(軽種・重種・車種という意見もある)。軽種が成長しても体重が400〜500Kg前後であり駆け足が得意な馬のことを表わし、主に競争馬や乗馬などとしての用途で使われていました。重種はスピードは遅いが成長したら体重が800〜1tを越える大型馬であり、体重に比例してパワーもある馬です。主に農耕や車を押す役目をしていました。そして中間種、文字どうり軽種と重種の中間的な用途で使われており、軽い車を引いたり・乗馬としての用途で使用されています。最後に在来種についてですが、これは各地方で純血をまもってきた種の事を表わし、北海道の土産子や青森の、そして木曽馬などの事です。在来種については数が年々減ってきているのが実状のようです。下記ではそれぞれの種類別に代表的な馬を紹介します。
<軽種>  <重種>  <中間種>  <在来種>
軽種
アラブ種 
 世界でもっとも古い品種といわれており、名前の通りアラビア半島が原産の馬です。現在、競争馬として繁栄しているサラブレットの祖としても有名であり、他の品種と違って、背格好が美しく(アラビアの宝石といわれることもある)しかもスピードがあるといった貴族が好みそうな特徴を持ちあわせていたために当時世界最強の国であったイギリスに多く輸出された。。気性もおとなしくしかも丈夫であったために現在では世界中に広がっている。
アラブ
サラブレット種
 このサラブレットは従来からいた品種ではなく約300年前にイギリスで作り出された品種である。気性が激しく故障が多いのを引き換えに馬としては最速のスピードを持つ。年々スピードを上げていく品種である。(サラブレットについては中級編・血統についてを見てください)
サラブレット
アングロアラブ種
 アラブとサラブレットの混血の事をアングロアラブといいます。もともと日本の生産界はアラブ中心といった歴史があったために一昔前はアングロアラブもJRAの開催では多数見受けられました。サラブレットの血が%以下といった制限でアングロアラブとサラブレットを分けてレースが行われていました。
アングロアラブ
ポニー種
 だれもが一度は見たことがある小型の馬です。某明石さんまのなんでもダー○ーという名前の番組で競馬をやっていたあの馬です。もともとスコットランドで炭坑の中でトロッコを引かせるために品種改良された物で、小型の割にパワーがあり丈夫です(だから人間が乗っても大丈夫)。
NO DATA
重種
ブルトン種
 フランスのブルターニュ半島原産の体重が800〜900kgにもおよぶ大型馬です。戦後にアングロノルマン種に変り農耕などの用途のために輸入され始めました。肉付きが良いために日本では作業用だけではなく食肉用としても飼育されている種です。現在はばんえい競馬(競馬の種類参考)での主力品種でもあります。
ブルトン
クライズテール種
 イギリスのスコットランド(イギリスのスコットランドって表記はおかしいかな?)原産の大型馬です。種のほとんどが鹿毛で白いという面白い特徴を持っています。大型馬車を引くなど大型馬らしいパワーの持ち主です。
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中間種
クゥーターホース種
 アメリカで強壮馬として一時代を築いた品種です。丈夫な足と3〜4ハロンならばサラブレットより速く走れる事がアメリカで人気になって理由でしょう。一時期、近親配合が盛んだったためにアメリカでこのクゥーターホースと配合された競争馬が多数走っていた時代があったそうである。もしかしたら現在のアメリカの血統にはそういった血が残っているかもしれない。
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在来種
北海道和産馬
 俗に言う”どさんこ”って馬です。北海道という極寒の地で繁殖しているために骨格・肉付きともによく明治の北海道開拓時代にはかなり一線で働いていたそうです。
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寒立馬
 寒立馬(かんだちめ)と呼ばれるこの馬は従来種ではないのですがここで紹介します。下北半島で家畜として飼育されている馬なのですが、冬でも厩舎に入れられることはなく過酷な条件の中で放し飼いをされている馬です。主に食用として飼育されています。観光スポットとしても有名ですので、青森にお出かけの際は寒立馬に会いに行かれてはどうでしょうか?
寒立馬
木曽馬
 在来馬としてはもっとも全国的に知られている馬です。戦前は乗馬・農耕・軍用など用途を問わずに各家庭で飼育されていました。しかし、現在は木曽馬の仕事もなくなり頭数も100頭前後と急激に数を減らしています。
木曽馬

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